バツイチ若作りママ




 奈緒子は女手ひとつで息子を育てていた。数年前に離婚し、まだ片親の家庭が極めて少なかった時代で苦労も多く、
食品工場や軽自動車での宅配ドライバーなどを経て不動産の営業に落ち着いた。
ノルマに追われる職種であったが、彼女のような境遇の女性を優遇する姿勢と服装などの規律は緩く、営業所での同僚は熟女で社用車も軽なので好都合だった。
高校で停学を経験して短大は留年してその上バツイチで子持ちの自分を雇ってくれた恩とバツイチの女はガマンが足りないと言われたくないがために綺麗事は言わず、時には夫の浮気相手として嫌っていた水商売の女性のような色気と図太さも会得して自らの営業スタイルを確立していった。
活気のある都市での仕事で客の大半は自分よりも若いので心理的には楽であったが、むしろ近隣業者との関係に気を使った。
主婦だった頃に比べて内面も成長して顔も半分のみになっていた眉がアートメイクでナチュラルで美しくなって目もぱっちりして若々しくなったが、かつて夫が褒めたバストのサイズだけは変わらず、むしろ胸のうちにはストレスを抱えていた。

「早く帰ってきてると思ったら、もう飲んでるのかよ」
「あんたこそ、またコンビニでエロマンガ立ち読みしてたんでしょ」
「ジャ◯プスク◯ェアは別に18禁じゃないし」
「オムレツ買って来てあるから、食べな」

 ティーンの息子がタイルの外装もオートロックもない中古マンションに帰って来ると、
母は髪を下ろしてスリップにTバックという極めて軽装でリビングでテレビを見ながら晩酌を楽しんでいた。
最初は驚いたTバックもタイトスカートの上からパンティラインが出ないための配慮でピンヒールも背筋を伸ばしてカスタマーと向き合うためのアイテムで、すべてはビジネスしいては暮らしのためと奈緒子が説明してたので受け入れて今では慣れていた。
女性にしては背が高く、それを差し引いても大きすぎる胸に加えて、女子力が強さも男に依存しない女としての意地の現れで同じマンションの主婦達とは違うと今では安心材料となっている。
店屋物とひと目で分かる食事にも慣れるつもりでいるが、両親との家族団らんの記憶もある一方で父親の厳しい一面や若くして出世したせいで慢心して贅沢や傲慢な振る舞いも目にしているので、
今更彼女が再婚しても新しい父親と向き合っていくのも大変だろうと理解しており、冷めたオムライスと同じで黙々と噛み締めて飲み込むしかないとどこか達観していた。

「ねえ、食べ終わったんだったら、肩揉んでよ」
「残業しなくても肩はこるのか?」
「胸が大きいと凝るのよ。あっ…ほぐれるわ…そう、手のひら全体で…叩くと…硬くなっちゃうから揉んでね…いいわ」

 食べ終えて樹脂の容器兼食器と付属の使い捨て先割れスプーンをゴミ箱に入れると、
ダイニングからリビングまで歩いて奈緒子の背後に回って背中を曲げると肩を揉みはじめる。
一見二十代と遜色ないルックスとスタイルでも疲れは歳相応でだらけきった彼女はリラックスするためにブラもしてなかったので見ようと思えば巨乳の谷間も拝めたが、
もし偶然見えても自分より背が高くて気分屋の彼女にバレるとうるさいだろうと思って黙々と指を動かし続けた。

「今度は背中よ。背骨の両側を指先で押して」
「先に空き缶とか片付けようよ」
「じゃあ捨てといて。分別とか苦手なのよ。それとテレビも消して」

 奈緒子は単純でも面倒くさい作業を命じると、背中のマッサージを受ける準備を始める。
傍らのクッションと座布団を縦に並べて腹ばいになると後ろ髪を左に寄せてスリップをまくり上げる。

「早く、首から腰にかけて親指で押して」
「こんな感じ?」
「全然ダメ、やり直し」
「ハイヒールが原因じゃね?」
「だから頼んでるんじゃない。もっと指に体重をかけて。上に乗って押して、強く…先っちょに集中して…ちゃんと腰のあたりまで突いて…男らしく」
「う、うん」
「あっ…ぅんっ…分かってるじゃない、上手よ…はぁ…あぁん…もっと…もっとして…はぁ…はぁ……」

 少年は肩もみだけで終わると思っていたのに、思わぬ面倒に直面して乗り気に離れず態度や動作にも出る。
そんな手抜きを熟女が見逃すはずもなく、本格的に取り組む羽目になるが、
なぜか指で押すと共に奈緒子が漏らす吐息と無意識のうちに口から出る声と微かな痙攣が跨ってる尻に伝わってくる。
確かに敏感な箇所でくすぐったがってると思えない反応に加え、移動していくとトップレスの背が高くてグラマーな熟女の尻と太股の上を小さく跳ねる格好で位置的に陰嚢が擦れており、
もし裸なら尻たぶの間に挟まっていると思うと悩ましい喘ぎにも似た声がBGMとなって甘美な妄想が膨らんで気がつくと軽く勃起していた。

「今度はアタシの番ね」
「へ?」
「このままじゃ、まるでヒモ飼ってるお水じゃない。同じママでも親らしく、翔太の労をねぎらってあげないと」
「そんなのいいって、あんたほど老けてないし」
「酷いわ、知らないうちにこんなに悪い子に…ママ悲しいわ」
「違うよ、どうせシャワー浴びるし」
「少しだけならいいじゃない。ベッドの上でしてあげる。本当はソファーがあればいいんだけど」

 奉仕してるのに自分まで心地よい気分と肉体の変化を悟られないようすぐ自室に戻ろうとしたのに、無遠慮に色香を放ってた時と変わってわざとらしく悲しそうな顔をし始めたので、
無視すると根に持って後でグチグチ言われるのが分かってたので、黙って母の部屋についていく。

「ほら、全身の力抜いて。足は第二の心臓よ…どう?」
「…痛くない」
「ツボ押しじゃないからね。爪も立ててないし」

 息子を自分の部屋の真ん中に置かれたクィーンサイズのベッドに大の字に寝かせ、奈緒子は母指圧迫法で左の足裏から足の甲と足指を押していく。
酔っている割に案外丁寧な動きだった。

「ジャージ脱いで。直接手のひらで擦らないと効果ないの」
「なんか大げさだな」
「リンパの流れを良くするんだから」

 命じられた通りに息子がジャージを脱いでトランクスだけになると、奈緒子ふくらはぎと太ももの内側をリンパマッサージする。
特に膝から足の付根は敏感な箇所であったが、彼は股を開かれてる状態なので必死に何も感じてないように装う。

「次はストレッチよ。アキレス腱とふくらはぎの筋肉を解すわよ」
「く…うぅ」

 奈緒子は息子の膝を曲げさせてつま先の辺りに手を置いて背を丸めて体重をかけて押す。息子は太ももが肋骨に触れると息が出るが、同時に踵に母の胸が触れて形が変わる。
酔っていて無頓着なのか集中してるのか踵は敏感でないと高をくくってるのか、彼女は少年が無意識のうちに両手で豊満な胸を鷲掴みにして持ち上げるビジョンが浮かんでるとは微塵も思っていない。

「最後はタイ式よ。男の子はいつもズボンだから、圧迫されてうっ血しやすいんだって。コロコロしたら、身体が軽くなるんですって」
「気軽に言うな。素人が手を出すか?」
「大丈夫よ、ママから直接見えないし…痛かったらすぐやめるから」

 尻込みする息子のトランクスの裾から手を差し入れ、睾丸と陰嚢全体を包み込むよう下から持ち上げ、掌や指先を使って念入りに揉み解してから両方の玉を転がすと片方づつ袋と玉を軽く引っ張る。
単に週刊誌に載ってたから、興味本位で試してみたかっただけであったが、本来使用すべきオイルも使ってないので陰毛が指に絡みつく。
しかし、毛が生えているということは性的には成人と変わらないと思うと、息子の成長を改めて実感すると母性本能が刺激されて穏やかな表情で慈しむように指先を動かし続けた。
翔太も母が背だけでなく手も大きい方だと知っていたが、女子バレー選手みたいに硬そうなイメージはなく、力加減も適切なので踏ん張り気味だった膝や足首が脱力する。

「どう?」
「ホントだ、身体が…軽い」
「翔ちゃん?」
「…」
「あら?もうおねむなの?うふふ、それじゃ、ちょっと見せてもらおうかしら」

 翔太は酔うと毒と下ネタしか吐かない怠惰な母親の行為が、羞恥よりも開放感が勝る経験で、
寒いと縮こまってしまう場所が揉んだり伸ばしたりされることで得られるリラックスの度合いは腰に翼が生えて浮いたようで、
このままだと魂が肉体から離れそうだと思えてきた頃には心地よさのあまり意識を失った。
奈緒子は息子が眠ったのを確認すると、睾丸から手を離すと楽しそうにトランクスに手をかける。



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